この記事はエンディングノートを始める理由と書き方のポイントについて。
本屋などに行くと相続や終活を取り扱った雑誌や本が山積みされています。
エンディングノートに関する本や情報も膨大にあります。
エンディングノートを書こうと思う理由は大きく2つあります。
エンディングノートを有効活用することで、親族の負担や自分の意思を残すことができます。
ノートに書かれた内容は法的には何の効果もありませんが、本人の意思は尊重されるものです。
簡単にエンディングノートについて解説します。
エンディングノートは人生の終わりを迎える際に、自分の意思や希望を整理し、家族や大切な人に伝えるためのノートです。
自分亡き後の手続きや生活管理を円滑に進める手助けや家族の負担を軽減し、トラブルを防ぐ効果が見込めます。
体裁は決まりは無く大学ノートやルーズリーフ、PCで作成する、書店で売っている本格的なものなど色々あります。
エンディングノートには法的な拘束力はありませんが、家族や関係者がスムーズに対応できるようにするための重要なツールです。
死後の事務を親族以外に託すのであれば、死後事務委任契約が必要です。
また遺産の分け方や寄付したい場合は、遺言書を別途作成する必要があります。
エンディングノートには色々な利点があります。
特に大きいのは以下のものです。
まずは自分の考えや気持ちを整理することができます。
エンディングノートには、自分の基本情報から医療に関すること、葬儀やお墓のこと、家族や友人へのメッセージを記入します。
これらをノートにまとめるには、家族のこと、自分のこれからのこと、居なくなった後の事を整理する必要があります。
次に事故や病気など緊急時に役立つことがあります。
そこに自分の体調の事や保険の事、主治医のことなどが書かれていれば…
離れて暮らす家族や関係者がノートを見ることで情報が手に入ります。
若い人にとっても、事故等に遭うことがあります。
またデジタル遺産が多いことからもエンディングノートで記録を残しておくと良いかもです。
最後は家族の負担を減らすことができること。
エンディングノートには遺言書の在処や貸金庫の事、主な財産のこと、使っているスマホのパスワードなど相続で重要なことが書かれています。
相続・認知症などになって大変なのは、必要な情報がどこにあるかを探すことです。
エンディングノートにまとめられていれば、情報を探し回る手間が無いので残された家族から感謝されます。
また遺言書で特定の人に多く財産を残したい場合。
基本的には遺言書で対応する形になりますが、エンディングノートにもメッセージを残しておくと親族の納得感が変わります。
ここからはエンディングノートに書く内容とポイントについて解説します。
書籍やダウンロードしたデータがある場合は、そこに書かれた内容を記入することで足りるかと思います。
ここではキャンパスノートなどに残しておく方向けに主な記載事項をご紹介します。
項目 | 内容 |
---|---|
自分の基本情報 |
・氏名、生年月日、住所、連絡先、家族構成など。 |
財産や重要書類の情報 |
・銀行口座、クレジットカード |
医療・介護に関する希望 |
・主治医の情報 |
葬儀やお墓の希望 |
・希望する葬儀と葬儀屋 |
デジタル遺産 |
・スマホのパスワード |
その他 |
・ペットについて |
感謝のメッセージ |
・家族へのメッセージ |
上記の内容を記入すれば、エンディングノートに記載する内容は網羅できると思います。
他にも書きたい内容がありましたら、追加して頂ければと思います。
エンディングノートを作成する際のポイントを解説します。
まずはエンディングノートのことを家族や親しい人に伝えて置くことです。
残された人の為に努力して作っても、必要な時に見つけられないと意味がありません。
エンディングノートの事を誰も知らなかったら、探すのも一苦労です。
(あるのが分かって探すのと、存在自体が不明で探すのでは…)
エンディングノートの中身は、時間の経過とともに変化していきます。
作りっぱなしだと、不要な情報や必要な情報が欠けた状態になります。
エンディングノートを見る人にとっては非常に使い辛いものになります。
エンディングノートをPCで作成する人も居ると思います。
できるなら紙でも残しておくことをお勧めします。
(プリントアウトしたもので十分です。)
パソコンがロックされている場合、IDとパスワードが分からないと誰も見ることが出来ません。
以上がエンディングノートを書く理由と書く時のポイントです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
行政書士やまだ事務所 所長
行政書士 山田 和宏
日本行政書士会連合会 13262553号
大阪府行政書士会 6665号
申請取次行政書士(大阪出入国在留管理局長承認)
大阪府行政書士会 国際研究会会員
大阪府行政書士会 法人研究会会員
【適格請求書発行事業者】
インボイス登録済
番号:T1810496599865
【専門分野】
相続手続き(相続人調査、相続財産調査、遺産分割協議書、各種名義変更)
終活支援(遺言書作成、任意後見制度など)
国際結婚や永住許可など身分系在留資格のサポート
年間相談件数は、500件を超える。
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